メモもつれ

言語の限界による断絶、あるいはその本質的孤独

トンボ鉛筆ZOOM新シリーズの所感

トンボ鉛筆のデザインラインZOOMがリニューアルされた。

国内ブランドとしては珍しく優れたデザインの筆記具をリリースしてきたZOOMシリーズだが、同時に若干の迷走を感じるシリーズでもあった。

今回のリニューアルではコンセプトを統一し、「コンテンポラリーデザインペン」として再起動する……らしいが実際のところどんなもんなのか店頭に行って調べてきました!いかがでしたか?

ZOOM C1

LAMY2000のパクリと言われたら何も言えないと思う 

ノックの操作感が悪く、押せたようで押せていないことが多い

新素材だからなのか重心バランスがこなれていない

ジュラルミン素材に価値を見出すのなら……

ZOOM L1

505のリニューアル版、リデザイン版。 重心バランスやグリップ、持った時の感覚がしっかりと受け継がれている

デザインやおもしろ素材に魅力を感じるなら 使用感は完全に505なので実売1200円と4400円の価格差を埋めるだけの価値があるかというと……

物はいいと思う

ZOOM L2

三本の中で一番おもしろいペン 斬新なデザインと滑らない塗装、それなりに良好な重心バランス

リフィルが4Cなので好きなものを使えるが、単機能ペンで4Cはランニングコストが劣悪

私はこれを買いました

 

なんか大仰な箱とか袋とかサイトとかが発生しており、そのコストを埋めるためなのか販路が絞られていて現状定価でしか買えない。*1

今出てる三本でもコンセプトがバラバラというか統一感が無く、サクラのクラフトラボ的なことがしたいのだと思うが全くできておらず、さっそく躓いている。

旧ZOOMみたいにデザイナーの遊び場にしてしまって砂紋とか707みたいな尖ったやつを出しまくるほうが良かったのではないか。*2

 

*1:旧ブランドは通販では国内メーカーとしては異常な4割引き前後の値付けがされているのでこれを一掃したかったというのが実際のところなのでは?

*2:てかL105とか505、C1、L1みたいなまともな奴と707、砂紋、L2みたいな変なのでブランドを分けるのが良かったのでは……